[書評]『スマホ時代のタスク管理「超」入門』ツールの使い方より大切な2つのこと

スマホ時代のタスク管理「超」入門

こんにちは。よしち(@yoshichiha)です。

佐々木正悟さん、大橋悦夫さんの『スマホ時代のタスク管理「超」入門』を読んだので、アウトプットと自分への再フィードバックを兼ねて、思ったことを書いてみようと思います。

ひとことで言うと、「スマホ時代でなくとも、良書」です。

スマホ時代のタスク管理「超」入門 / 佐々木正悟, 大橋悦夫

いつものお二人による著作です。

僕が『タスク管理』に興味を持ったのは、インドから毎日立花岳志さんのブログNo Second Lifeを読み漁っていて、なるほどこれは・・・と思ったのがきっかけだったのですが、それからちょくちょく、佐々木さんと大橋さんの本を読むようになりました。

例えば佐々木さんの「クラウド時代のタスク管理術」では、プロジェクト管理・タスク管理の概念について、なるほどなーーと深く納得しました。

大橋さんの『ライブハックス!』では、重要度・緊急度で仕事を4つの象限にわけて考えるという考え方について、なるほどなーーと感銘を受けました。

まあもちろん「なるほどなーー」で終わってはいけませんから、少しずつインプットした内容を自分の生活・仕事の中に活かそうとしています。

今回は、スマートフォンという切り口から、タスク管理術について言及ということで、とても気になるテーマ。

とはいっても、僕の場合、会社のタスクをクラウドにあげてスマホでもチェックして、というのはちょっと難しいので、まあ「一部でも参考になれば」という気持ちで読みました。

しかしその実、スマホ・クラウドでツールを使うということ以前の、「タスク管理とは?」という部分について、改めて丁寧に解説がされており、そういったところがとても参考になりました。

その中で、自分にとってポイントだと思った2点をご紹介します。

ファーストタスクの概念

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ファーストタスクというのは、その通り、起きて朝一番にするタスクのことです。

中でも、1日の最初の時間は大事です。起きた直後の時間帯のことです。この時間帯のことを特に「ファーストタスク」とタスク管理では呼びます。

「タスク管理」とはそれほどまでに体系化されていたのか!?というちょっとした驚きもありましたが、ポイントはシンプルで、一日のうちに一番エネルギーが豊富なのは朝起きた直後だから、その時間を自分にとって最も重要なことに使おうということです。

以前に佐々木さんの「スピード時代のマイペース仕事術」という本を読んだ際に、「認知リソース」という概念について触れられていましたが、それを思い出しました。

具体的に言うと、やる気や、「頭が働く」ためのリソースは、脳内の化学物質(ノルアドレナリンや、ドーパミンなど)のやり取りがポイントであり、そういった化学物質は、一日を通してだんだん分泌量が減っていき、寝て起きると回復するので、自分という人間のリソースは朝いちが一番豊富であるということです。

この考え方はすごく腹落ちして、やっぱり朝は重要だなあと思っていたところでした。

そんな朝の最もエネルギーに満ちているタイミングで、自分が日々の暮らしの中で最も重要視していることをするという発想は、たしかに、自分の人生の時間をどう使うか考えた時に、大きなポイントになりそうです。

ファーストタスクで何をするかということは、その人が人生で何を重視しているかを具体的に示します。朝起きてすぐに朝食をとるなら、その人のファーストタスクは食事になりますし、起きてすぐ会社へ行くなら、その人にとって最も重要なのは会社へ行くこととなるでしょう。

僕も、どちらかというと朝は苦手ですが、この本(『スマホ時代の〜』)を読んでから、朝、いつもより少しだけ早く起きて、少しですがブログを書いたりするようにしてみました。

実践してみて感じたこと

具体的に感じた効用としては2つ。

  • 文章を書くのが捗る
  • 朝からいいことした!という気持ちになる

人にもよるとは思いますが、僕の場合、布団の中で目を覚まして、布団から出るかどうかを考えている時が、天使と悪魔とデーモンとサタンの誘惑みたいな感じで、とても辛いのですが、案外、立ち上がってMacの前に座ると、頭はすっきりしています。

そうすると、夜にざっと書いておいたドラフトに対して、割と詰まることなく文章を入れていけるんですよね。

外山滋比古氏の『思考の整理学』を学生時代に読んだ時に、「朝飯前というのは、『朝飯前でもできるくらい簡単』なのではなく、『朝飯前は頭が冴えているからすぐできる』というのが真実である」というような内容に、妙に納得したのですが、まさにそれだなあという感覚でした。

そして、朝に自分のやりたいこと(僕の場合、ブログを書くこと)を少しでもやると、一日に弾みがつきますし、自分を褒めようという気持ちになります。

朝イチは誰も何も邪魔しません。
たとえ10分しか時間がとれなかったとしても、仕事が忙しくて、帰ってきたらくたくたでもう寝るだけ・・という「最悪のパターン」は回避出来ます。

「最悪のパターン」の何が最悪かというと、自分が嫌いになることだと思います。

「多少なりとも自分のやりたいことをやった」と感じることで、自己肯定感を育てられます。

チェックリストの効用

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photo credit: Daniel*1977 via photopin cc

チェックリストについては、本書で、タスク遂行の効率化のために、積極的に導入することを進めています。

先日関連エントリーを書いていますが、これはまさに本書を読み進める中でやってみようと思ったことです。

日々の暮らしにチェックリストを組み入れるのは結構いいかもしれない

本書の中で特に印象的だったのは、以下のような内容です。

第二に、習慣化してもリストにしたがうことが大事です。順番が大事だからです。

「習慣化するためにリストを作ってその通り実行する」というのはわかりやすいですが、習慣化したあとも、チェックリストが重要。

なぜならちょっとした順番が効率に大きく関わってくるからです。

これは確かにそうで、僕も、帰宅後にやることのチェックリストを作って実行してみて気づいたのですが、やることを漏らすことは少ないですが、どういう順番でやるかは、案外すぐ忘れるんですよね。

人間の脳があまりシーケンシャルな情報の持ち方をしていないのかもしれません。

もう一つ、チェックリストのいいところは、以前のエントリーでも書いていますが、改善がしやすいところ。

むろんリストは今後変わるかもしれませんが、リストがあるからこそリストを変えられるのです。

まさにこのとおりだと思います。

リストで見える化しているからこそ、タスクの順番を変えたり、間に別のことを挟んだりというのが、簡単にできますし、忘れません。

PDCAサイクルというとオーバーかもしれませんが、Checkをして、どう「Action」するか?と考えた時に、「チェックリストを改善する」 ということはとても明確で簡単です。

まとめ

今回は2点取り上げましたが、この他にも、GTDを続かせるためのポイントや、読者からの「こういうところがうまくいかないのですが・・」という質問に答えるコーナーなど、良いコンテンツがたくさんあります。

タイトルからすると、スマートフォンを使ったタスク管理のためのツールの紹介をがんがんするような印象を受けるかもしれませんが、必ずしもそうではなく、タスク管理、ひいては限られた自分の時間をどう使うかという点に関して、とても参考になりました。

「スマートフォンに限らず」で、読む価値は十分にあると思います。

ではではみなさんも素敵なタスク管理ライフを!