何事も考え方次第。人はそんなに怠惰じゃないよね。『スタンフォード教授の心が軽くなる先延ばし思考』を読んだ!

1 7月

スタンフォード教授の心が軽くなる先延ばし思考

こんにちは。よしち(@yoshichiha)です。

いい感じのおじさんが葉巻を吹きながら「明日やろう」。

本屋で見つけて妙に気になってしまった、「先延ばし思考」というタイトルを冠するエッセイを読んでみました。

スタンフォード大の哲学教授ジョン・ペリー氏のエッセイ

はじめに断っておくと、この本は仕事術の本ではありません。

「先延ばしをしない人間になるにはどうしたらいいか?」というテーマではありませんし、「こうすれば先延ばしグセを仕事に活かせる!」というものでもありません。

ハウツー本でも、自己啓発書でもなく、スタンフォード大学で哲学を教えているジョン・ペリー氏の、まったりしたエッセイです。

一言で言うと、「何かを先延ばしにするということは、その代わりに何か別のことをやっているということだから、前向きに捉えよう」というのが主旨です。

例えば、書かなければいけないレポートに取り掛かるのがおっくうで、なかなか手をつけず、代わりに、それに比べて重要度が高くない、経費の申請に先に手をつけてしまう、というとき。

本書の論で言えば、「経費の申請を終わらせることができたんだからよかったじゃないか」という具合です。

先延ばしグセがある人は、「やろうと思っていたけれどやらなかったこと」に注目して、できなかった自分を責めるということになりがちですが、たいていの場合、まったく何もしなかったということはなくて、その時間で何かしらはやっているはずです。

そもそも、自分が重要だと思っている仕事、先の例で言えばレポートの提出ですが、それが本当に重要で、期限をオーバーしたらどれくらいマイナス影響が出るのか、というのは、自分ではちゃんと測れていないことも多いものです。

それならば、自分の中での「重要なこと」を先延ばしにしても、代わりに別のことをやったんだからOK、というのが本書の考え方です。

なかなかにポジティブな発想でいいなと思いました。

仕事術ではない

もっとも、そのやり方を「仕事術」というかたちにまとめられるかと言えば、もちろんそれは相当に難しいです。

「自分では重要だと思っているけれど、実は期限を過ぎても大丈夫なそこそこのタスク」というのは、少なくはないかもしれませんが実際にコントロールするのは至難の技でしょう。

また、そもそも疑う余地なく重要で、最優先で終わらせなければならないタスクもたくさんあります。

筆者も、「先延ばしグセをうまく使おう」というより、「先延ばししてしまっても、結果としていろいろ成し遂げてはいるから、まあまあ気にすんな」というスタンスです。

先延ばしグセが悪癖であることは筆者も十分に認識していて、ちょっとした「先延ばしを回避するためのテクニック」も紹介されています。
(ハウツー本ではないので、そこまでの濃度ではありませんが)

あくまで、仕事のプロセスにではなく、結果の評価に対して使うアプローチの一案、という感じですね。

まとめ

本書は最初に述べたとおり、いわゆるハウツー本でなく、気持ちのあり方について考えるライトなエッセイです。

先延ばしグセをどうにかしたい、という願望に応えることはできません。

それでも、ものごとの見方を変えるという点では、大切なポイントを押さえているように感じます。

昔に比べて、一人の人間がこなすべきタスクはどんどん増えていると思います。

すべてのタスクを、自分の時間の枠の中で、優先順位をつけて、上から綺麗に終わらせていく・・・というのは理想ではありますが、なかなかそうもいきませんよね。

そんなときに、必要以上に落ち込んでしまう人は少なくないと思います。

本書はそういったときに、「それでも自分はがんばった」と思わせてくれる考え方を、ちょっとしたユーモア、皮肉とともに示してくれます。

そんなユニークな本でした。
興味があればぜひご一読ください。

ではでは!

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