本の「使い方」 一万冊を血肉にした方法/出口治明

16 11月

これまたKindleセールでポチ。

本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法 (角川oneテーマ21)

本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法 (角川oneテーマ21)

  • 作者: 出口治明
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2014/09/12

読んでいると、出口さんは本当に本が、読書が好きなんだなあというのが伝わってきます。

構成としては、ざっくり、

  • 人間の成長のためになぜ読書が大切か
  • どのように本を選び、読むべきか
  • 出口さんおすすめの本を紹介

という感じになっています。

出口さんは他の本でも、「人間が学ぶもとは人・本・旅のどれかからしかなく、その中で本は一番効率がいい」ということを言っていて、それはたしかにその通りだろうなと思います。

また読書に関して、出口さんは速読は非推奨で、椅子に座って背筋を伸ばし、熟読するというスタイルとのこと。
線を引いたりメモを取ったりもせず、本と対話をするようにじっくり読むのだそうです。

60歳で独立系生命保険のライフネット生命を起業するという、かなり珍しいタイプのイノベーターだと思いますが、そんな出口さんがどのように本に向き合っているか、インプット・アウトプットをしてきたかというのを知るにはよい一冊だと思います。

しかしいわゆるビジネススキルを磨くための本として参考になるかは、だいぶ人によるでしょう。

だいたいビジネス系の読書術の本だと、『レバレッジ・リーディング』に代表されるように速読・多読を推奨しています。

僕もどちらかというとそういったハウツーの影響を受けていると自分で思いますが、なぜ自己啓発の文脈で速読・多読が推奨されるかというと、普段あまり本を読まない(読まなかった)人にもハードルが低いからです。

だいたい、レバレッジ・リーディングのハウツーだと、「さーっと読み飛ばしてよい。事前に課題認識をしっかりもっておけば、カラーバス効果で大事なところは目に飛び込んでくる」というスタンス。
これが、読書初心者にはかなりありがたい。最悪、一冊すべてを流し読みで終わらせてしまっても、「この本は読んだ。けど学びはなかった」というふうに認識することができ、「本を読んだ」という実績が残るのですから。

本当にそれでいいのか?という問いに対しては、スタンスによって様々な答えがあるでしょうが、個人的には、一冊ごとの理解度は浅くても、たくさんの本を読むことは効果的だと思っています。
中身が浅くても、まずは、それなりに読書が習慣化されるということが大事で、それなりに本を読んでいけば、おそらく自ずと次の課題に気づくはず。
僕の場合、本をたくさん読もうと思い立ってから100冊くらい読んだところで、「ああ、やっぱりただたくさん読むだけじゃダメなんだな」という感覚を得ることができました。じゃあそこから一歩進んで、よりためになる読書をしているのかと言われると、まだそうでもないのですが(苦笑)。

さて話を戻すと、熟読というのは、読書の習慣がない人にとっては、やろうと思ってもなかなかできる(ようになる)ことではないというのが僕の見解です。

「読書の習慣をつけたいのだけどイマイチうまくいかない…」という人が読んでも、そのまま実践は難しいでしょう。

逆に、もともと熟読的な読み方をする人にとっては、共感や新たな発見があって良いかもしれません。

「人による」と言ってしまうと、なんだってそうだろうという感じもしますが。
まあそんなもんですよね。

ちなみに出口さんはそれなりに年配であるにも関わらず、考え方が柔軟だしデイリーポータルZでの面白企画にも乗るし、けっこう好きです。

@nifty:デイリーポータルZ:ハトが選んだ生命保険に入る

では。

本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法 (角川oneテーマ21)

本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法 (角川oneテーマ21)

  • 作者: 出口治明
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2014/09/12

 

レバレッジ・リーディング

レバレッジ・リーディング

  • 作者: 本田直之
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2006/12/01

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