「非営利組織」ってそんなにユルくない:『非営利組織の経営』

Npo

以前に買ったまま読んでおらず、買ったことすら忘れていて、Amazonの欲しいものリストからまた買いそうになるという事態に至りやっと読み始めました。

ドラッカー名著集 4 非営利組織の経営

ドラッカー名著集 4 非営利組織の経営

  • 作者: P.F.ドラッカー
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2007/01/27

ドラッカーいわく、非営利組織の最古の例は日本のお寺なのだそうです。へえー。

タイトルの通り、非営利組織の経営について、リーダーシップ、マーケティング、評価のあり方などについて語られています。

読んで改めて感じたのは、非営利組織だからこそ、常に組織の存在価値を中から問い続けなけれいけないということです。

株式会社などの営利組織は、利潤の追求が目的ですから、ざっくり言ってしまうと、利益さえ出ていれば組織の存在意義はあるということになります。
もちろんコンプライアンスや企業倫理、CSRなど、組織の評価軸は多様ですが、少なくとも株主と経営者(と、従業員)というシンプルな構図を考えると、利益がそれなりにて、株主に還元されていれば、そのなかで、組織がどのように動くかはかなり許容幅が広いのではないでしょうか。

いっぽうで、非営利組織を考えると、存在意義の議論は、その組織のミッションを遂行できているかという一点に集約されます。
内容にもよりますが、何人もの人間が集まって遂げようとしているほどのものですから、ミッションを遂行するということは、単純な「利益を上げる」ことよりはたいてい難しいでしょう。また、本当に団体の活動がミッションにつながっているかを評価することも、簡単なことではないと思います。

そしてそのミッションが遂行できていてこその組織の存在意義なわけです。
けっこう、厳しい話ですよね。

※ちなみにこの比較はかなり単純化した考え方なので誤解なきよう…

本書の中でもその点は何度も書かれていて、特に非営利組織のリーダーがどうあるべきかということについては、読んでいて厳しさと熱さをビシビシと感じました。

あっという間に存在意義のない税金食いつぶし団体になってしまうか、ビジョンとミッションに邁進して社会的インパクトを創造する組織になるか。リーダーを中心とした組織運営の働きによって、針はすぐ反対にふれてしまう。
背筋が伸びる思いがしました。

また心が緩んだときに(いつも緩んでるかもしれないけど)読み返したい本です。

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