これ書くの大変だったろうな。『ニッポンの犯罪12選 爆笑問題の日本史原論』

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セールで安くなっていた『爆笑問題の日本史原論』を読んだのですが。

内容としては、各時代の基本的な出来事や登場人物を、爆笑問題が漫才形式でネタにしながら紹介するというもの。

これが読みやすく、何よりけっこう読んでいて笑えました。さすがプロ。時事ネタっぽい風刺のきいたネタをいれこんでくるあたりも良いですね。

「日本史原論」はシリーズものになっていて、本作以外にも、偉人編やら戦争論やら続編がかなり多いようです。ボリューム感もちょうどよく、長すぎないので、最近滞っていた読書のペースを上げよう(年間の読書目標冊数がピンチ!)と思い、シリーズの一つであるこちらをポチりました。

取り上げられている事件はこちら。

  • 石川五右衛門
  • 八百屋お七
  • 鼠小僧次郎吉
  • 出歯亀事件
  • ピストル強盗
  • 説教強盗
  • 玉の井バラバラ事件
  • 帝銀事件
  • 3億円事件
  • 大久保清連続女性殺人事件
  • 金属バット殺人事件
  • パリ人肉食事件

安土桃山時代から昭和まで、有名な犯罪事件がピックアップされています。と言っても、僕は知らない事件も多かったですが。

また、各章は時系列で並んでいるのですが、章の間に、次の事件までの間に起こった主な犯罪事件をピックアップして並べてくれていて、なんとなくその時代の背景みたいなものが感じられます。

読んで思ったのは、「よくこんな犯罪事件たちを漫才のネタにしたなあ」ということです。別に不謹慎とは全く思いませんが、それなりにえげつない殺人事件などもありますし、細かく調べて、その上で笑いにするというのはかなり大変だったのではないかと思います。

実際、あとがきでも太田さんが、面白い企画にできるかもしれないと思って始めたものの、やってみたらだいぶしんどかったということを言っています。

この手の企画でありがちな感想は「最近は残虐な事件が増えた、昔はえげつない事件は少なかった」みたいなものだと思いますが、個人的には、そんなことはないと考えています。

前述のあとがきの中に、一番辛かったのはパリ人肉食事件で、資料の中に被害者の写真などがあってキツかったというような内容がありました。

これは、「現代の事件のほうが残虐になってきている」のでなく、単純に、時代が新しい事件のほうが詳細な情報がアクセスしやすい形で残っているため残虐さがビビッドに感じられるということなのではないかと思うのです。

例えば石川五右衛門は捕らえられた後、最終的には京都の河原で釜茹での刑にされたとのことですが、「釜茹での刑」とか言われても、言葉だけでは「ふーん熱くて苦しそう」としか思わないのではないかと思います。

ですがディテールを想像すると、相当えげつないシチュエーションですよね。茹でられて死ぬって・・・しかも、実は「釜茹で」と言いつつ、釜に入っていたのは油だったとのことですから、正確には「釜揚げの刑」です。ヤバいわあこれ・・・アメリカのB級ホラー映画みたいです。

過去にはそんな発想が普通に(本当に普通かどうかはわかりませんが)あったわけですから、書物などでさらっと書かれた内容が、よくよく検証すると半端なく残虐、みたいなことは絶対あると思います。そう考えると、過去のほうが残虐さは高かったのではないかとも考えられます。

まあこれはあまり「本書の感想」という感じでもないのですが・・・

実際、犯罪の件数自体も減ってきているし、まあまあそれなりに平和な時代になってきているのではないかと思います。トータルとしては。

僕は今までのどの時代に比べても、今の時代に生まれてよかったと思っております。

話が逸れましたが、爆笑問題の日本史原論シリーズはかなり読みやすく面白いので、普段そういう本は読まないという人にもオススメかもしれません。もうちょっといろいろ読んでみようかな。

では。

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