2015年に読んだ、印象的だった本

29 12月

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2013年から毎年、読了冊数100冊を目標に読書しているのですが、今年もめでたく目標を達成することができました。

yoshichihaのバインダー / 読了数 – メディアマーカー

4月に転職したこともあり、読む本の傾向も若干変わってきたような気もしないでもありません。

とりあえず今年読んだ本で印象的だったものをまとめてみようと思います。感想は軽めですが悪しからず。

まずはこちら。

Facebook COOのシェリル・サンドバーグが自らのキャリアを振り返り、女性の人生・働き方について書いた本です。

かなりエリートなキャリアを歩んできた人ですから、育児と仕事の両立も、相当スマートにさらっとこなしているのかなと思ったのですが、全然そうではないところが読んでいて面白かったです。日々悩み、悪戦苦闘しつつ、でも自分のキャリアを諦めたくない。がんばる。そんな等身大の姿に親近感がわきます。

ナニ―(乳母さん)を雇うなど、”育児とキャリア両立の方法論”としてはあまり真似できるものではないかもしれませんが、「これくらいすごいキャリアの女性でも、こんなに泥臭くがんばっているんだ」と感じて元気が出るかもしれません。

どうでもいいですが、文体は正直いってけっこうがちゃがちゃしていて、「きっとこの人実際に会ったらめっちゃおしゃべりなんだろうなあ」と思いました。

これまでは寄付というと、コンビニのレジにある募金箱や、駅前で中学生が「募金お願いします!」と叫ぶ姿を想像していたのですが、本書を読んでだいぶイメージが変わりました。

「行政サービスを代替するものとしてのソーシャルセクターの事業、そして納税ではなく寄付というかたちで対価を支払う」というスキームや、

「寄付を社会に対する投資としてとらえ、社会問題が解決されたより良い社会をリターンと考える」など、寄付のあり方、価値観が自分の中でかなり変化しました。

ちょうど最近、勤め先で寄付型クラウドファンディングでの資金調達をしたのですが、目標額が想定よりずっと早く集まり、かなり衝撃を受けました。(良い意味で)

日本でも寄付に対する考え方が変わってきているのかもしれません。自分も「寄付文化を広める」ことの一翼を担いたいと思います。

十数人の出産を経験した女性に中長期でインタビューをした事例をもとにした本なのですが、「男性に負けたくない」という想いでキャリアを積んできた女性ほど、職場・パートナー選択等の機会でマッチョな環境を選んでしまい、仕事と子育ての両立に苦労してしまう・・・という傾向がとても衝撃的でした。

やはり「がんばれ、女性!」と遠くから叫ぶだけでは駄目で、パートナーであり、環境を作っている主体としての男性が当事者意識を持たないといけないなと。

意図しない妊娠、望まれない妊娠をしてしまった実母から、子どもが欲しいにも関わらず授かることができないカップルに赤ちゃんを「縁組」する取り組みについての本。

相当センシティブな分野ですが、子どもの愛着形成のためには、乳児院などの施設より、里親・養親による家庭環境での養護のほうがよいと国際的にも言われていて、それなりにエビデンスに基づいた取り組みでもあります。

実は本書を読んだ後、この取組を始めた矢満田さんの講演を聴く機会がありました。公演後の質疑応答であった「本当にこのやり方で大丈夫なのか、いろいろな実母・赤ちゃんのケースもあるし、できるできないは場合によって違うだろうし・・・」というような、この手の取り組みに対してよくある批判的な質問に対し、「まずはやってみる。問題があれば、検証して、修正していけばいいのです。こまごま迷っていては、なにも変わりません」と回答していたのがとても印象的でした。リスペクト。

エボラ出血熱の”生い立ち”と、アメリカでのエボラ出血熱パンデミックになりかねなかったある事件を描いたノンフィクション。

アフリカのある洞窟の、何らかの動物からウイルスが広まったらしいのですが、なんというか、自然の、地球の深淵を感じました。怖い。

ソマリア北部にて独立を宣言したソマリランド共和国を訪れ取材した筆者によるドキュメンタリー。

ソマリランド、プントランド、南部ソマリアなど、ソマリ民族内の争いとイスラム系過激派の浸透によるカオスな世界。国連はソマリア内の複数の自治政府を認めていないので、「ソマリランド」という国名は正式な(国際的に認められた)ものではないことになります。でも、国連が決めたものが全てではなく、現地には現地の何かがあります。

そういうオフィシャルなフレームの外から世界を見るというのは、日本に住んでいるとなかなかありません。そんな「枠の外」の世界が少し見える本です。

「やっぱチェックリストって単純だけど効果あるよ」という本。

医師である筆者が、航空業界や建築業界からの知見をもとに、医療現場にチェックリストを導入し、感染症の発生率などをぐんと低く抑えることに成功した、という事例が紹介されています。

複雑なプロジェクトの場合は、「マイルストーンを設けて有識者でミーティングをする」というタスクをチェックリスト化することでリスクを低減するという発想がなるほど!という感じでした。仕事に取り入れたい。

森博嗣の小説。

フォーカロン(いわゆるアンドロイド)という人工の生命が、限りなく「本当の人間」に近づく未来。森博嗣の描くウォーカロンの描写が好きなんですよね。

生命とはなんなのか?を考えさられる一冊。1月に続編が出るらしい・・・!

これは買わねば・・・

サイボウズ青野社長の本。

「100人に100通りの人事制度」と表現されていますが、ユニークな施策から組織運営の王道に近いものまで、あらゆる取り組みが、サイボウズが大事にする「多様性」とうキーワードに集約される、というのがものすごく納得感があり、唸らされました。

あと「人事部感動課」が最高です。

おわりに

こうやって改めて振り返ると、読了時につけた評価(★4つ、みたいな)と、振り返って「印象的だった」と選出する基準ってちょっと違うのかも。なかなか面白いものです。

来年も良い本がたくさん読めるといいなあ。できれば深掘りして書評的なものも書いてみたいけど・・・

ではでは!

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